フルマラソンは無理がわかった

東京シティマラソンに刺激されてでもないが、いや、だけでもないが、富士山に登りたい(一度登っているが)と同じようにフルマラソンをやってみたい気持ちは前からある。
近年はペースランニングをしていて、それなりのペースで走れば、それなりに長く走れる、と思っていた。だから、東京マラソンが時間の制限が一般より一時間長い7時間と言うのを聴いて、それなら自分も走ることができるかなと考えていたのである。

しかし、42キロといえば、歩くだけでも大変である。自足5キロで歩いたにしても9時間ほどかかる。走るのだからこれより確かに短い時間で、たとえば7時間なら時間的には問題ないようにも思われるのである。
20キロのウォーキングは何度か歩いたことがある。これを2回分続けてやるとなると、つらいな。途中で休んで動きたくなくなってしまうような気がする。
とにかく歩くにしても走るにしても実際にやったことがないのだ。

そう言えば、昔、山歩きは結構やっていたことがある。それにしても一日8時間も9時間も歩いただろうかは疑問だ。朝8時から夕方まで歩くようなことはあったと思うが、競争ではないし、途中に食事や休憩やあるので実際には連続行軍はそれほどではないだろう。

今は年齢とともに、状況は難しくなっていると思う。それでも自分は結構走ったりしているので、幾分かは期待の持てる状況であるかとも思っているのだが。
どのくらいなのか実際にやってみる必要があると思って、やってみた。
昨日であるが、近くの公園のトリムコースで挑戦だ。
一周約1キロのコースを出来るだけ多く回ってみる。

結果は、10周程度が関の山。
その後、歩きも入れて全部で20周になったが、途中からは歩くのもやっとぐらいであった。
10キロくらいはゆっくりなら走れるが、20キロとなると、ゆっくりでも走り続けるのも難しく、届くのがやっとと言う状況である。
これがこの倍以上もあると言うのは、この先は単に倍とはいかない。難しい状況からの20キロ以上となっては、気の遠くなるようなものかもしれない。気力、体力ともに無理との感じである。それでも体力はまだあるようなのだが、問題は足である。もう筋肉痛になってきて、歩くこともできないに近いのだ。
帰りは家までが大変だった。途中、買い物に立ち寄ったところはあるが、天気が風が強く、夕方にはどんどん冷え込んできて、ランニングのトレーナー姿では走っているときは体がそれなりに熱を出すので寒さもそれほど気にならないが、休んでいたりするとどんどん体が冷えてくる。寒くて凍えそうになる。走ればいいのだが、足が動いてくれない。ぴょこぴょこしながら寒さをこらえながら、やっとのことで帰った。

疲労困憊だ。帰ったらすぐ夕食。食べようとしてものどを通らない。大根の味噌汁があって、これだけは良かった。それからだんだんにいろいろ食べるようにしていった。
筋肉痛もひどい。翌日に痛みが出るのではなく、もうそのとき痛くてたまらない。
今朝起きて、階段を下りるのが大変。一歩一歩やっとのことで下りた。

多分フルマラソンを走った後はこんなものかも知れないと思いながら、その半分も走っていないのにこれではと情けなくなる。

それでも思うのであるが、フルマラソンはトレーニングを積まなければならない。積むことにより可能になるものなのだと。
しかし、トレーニングしてもだめなものはだめだし、いったいそうなんだろう。
やってみるしかない、これが答えだ。
そんなにしょっちゅうやるわけにもいかないが、毎週の土曜日にできれば、だんだんに力がついてくると思う。そして20キロくらいは走ったあとも平気なようになってから、たまに一月に一度くらいフルマラソン程度の距離に挑戦してみる、というのがいい。
足が弱っていることと、それほど使ったことがないのが原因だな。
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