元日の地震の震源地は理解しがたい

またか、とビックリしました。
結果は埼玉でも震度4だったけど、ジワジワと大きくなってきて、どこまで大きくなるのか、またいつまで続くのかと、昨年の大震災の揺れを思い浮かべるようなものでした。
そういえば年明けのすぐにもちょっとした地震がありました。中越地方で、最大で震度4、これは狭い範囲の地震であったけど、その後の地震は、時刻も14時28分と、昨年の大地震の14時46分と何か近い時刻だし、元日から嫌なのを感じてしまった。
テレビの速報では、広い範囲で震度4。
埼玉南部が震度4は、自分で感じてるのでわかるけど、千葉でも震度4。
ここまでは何となく推測していた通り。
房総沖かと思ったりしていたので。
でも埼玉と千葉が同じということは震源はその間かと、すると関東直下かと。
だが、さらに速報が追加になり、福島も震度4。
なんだ、これ!
そして、さらに神奈川も震度4。
なんだ、これ!
おまけに宮城も震度4だった。

震源からの距離により震度の分布の法則を考えると、この震度状況から震源を推測するには、思考の混乱!
これだけ広い範囲で同じ震度を観測するとは、つまりこれらにほぼ等しい距離のところに震源があるわけで、というと、太平洋の沖はるか遠くか、または地下深くかだろうと思うのだった。
神奈川から宮城というと距離はざっと500キロにはなると思う。これらが同じくらいの距離といえばやはり同じくらい離れた地点が震源との推測になろうかと思うのである。
でも地下500キロとも考えにくいし。
おまけにこれだけの距離があってこれだけの揺れということは、震源近くでは揺れのエネルギーは相当なものとなるはず。またまた大地震、大津波との不安が・・・

そのうちに、震源に関する情報も放送された。
鳥島近海」
やはり海域遠くかと思った。しかし、「鳥島近海」って?
ちょっとわからなかった。
鳥島と言っても、「南鳥島」とか「沖ノ鳥島」とかを思い浮かべてしまった。
たしか、この二つは同じ鳥島の名前であっても、全然違うところ、あさっての方にある、との感じだけを思い浮かべたのだが、肝心な「鳥島」とはどこかわからなかった。
神奈川から宮城までの共通震源になる海域といえば、中心は茨城辺りだから、やはり茨城県沖のはるかかなたかと思うのだが、そちらの方には島はあったかなと。

津波の心配は無いとのことで一安心。

地図を出してみたが、地図の種類によっては、小さい島の情報は少ない。とくに位置的なものはわかりにくい。
やっと見つけたが、海域部を余白として利用して部分図があるだけだから位置関係がわからない。緯度経度がなんとかわかるので、これで別の地図で合わせてみると、伊豆諸島の先の方、であることがわかった。

そのうち、気象庁ホームページの地震情報で、震源地を示す×印を確認。
伊豆諸島は東京からほぼ南方向に伸びている。そして震源はこれの伊豆諸島よりも西に寄っているようである。
そうなると、東北方面というより、東海方面に寄っているようなのである。


そこで、振り返って思うのだが、震度分布からは、神奈川から宮城、そして青森辺りまで伸びているが、東海方面はそれほどの震度になっていない。
はてな

震源地からの距離では、千葉辺りは東海方面と同じくらいとしても宮城とかははるか距離は大きいはずなのだが。伊豆半島も含め静岡県では震度1程度と小さいのである。
それよりも、震源地に近いはずの、伊豆諸島の各地であるが、これまたこぞって震度2程度と小さいのは、如何に!

震源地推定の誤りではないか、と一瞬、思ってしまった。(昨年、緊急地震速報の誤りも多かったことの思いが残っているか)

海の中で見えないものの、伊豆諸島があるということは、その辺りは海面近くまでの高さのある峰が続いていることになるわけで、その両側は深い深い地帯になっていることとかになるわけで、地震波の伝わり方、揺れ方には、地形や地質、いろいろの要因があろうとは承知はしているものの、この震度分布と震源地の関係はあまりに理解しがたいのである。

気象庁からこれに関する補足説明のようなものは出てないようであるが、こういったところの解説もしてくれるといいのだが。質問したら答えてくれるだろうか?どこに質問したらいいだろうか?


≪参考ページ≫
地震情報です。
http://www.jma.go.jp/jp/quake/20120101143715391-011428.html

平成24年01月01日14時37分 気象庁発表
01日14時28分頃地震がありました。
震源地は鳥島近海 ( 北緯31.4度、東経138.6度)で震源の
深さは約370km、地震の規模(マグニチュード)は7.0と推定されます。

一方、地震情報(震度速報)の以下のページでは、

情報発表日時 発生日時 最大震度
平成24年01月01日14時33分  1日14時28分頃 震度4
平成24年01月01日14時32分  1日14時28分頃 震度4
平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4
平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4
平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4
平成24年01月01日14時30分  1日14時28分頃 震度3

※上のリンクは現時点最新の状況であり、今後は変わっていくし、そのうちにこの部分は消去されることとなると思うので、それぞれへのリンクも下記に示す(これとて気象庁の保存状況と公開状況に依存してしまい、保証できるものではないが)
平成24年01月01日14時33分  1日14時28分頃 震度4

平成24年01月01日14時32分  1日14時28分頃 震度4

平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4

平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4

平成24年01月01日14時31分  1日14時28分頃 震度4

平成24年01月01日14時30分  1日14時28分頃 震度3




この地震に対する時間ごとの速報内容が掲載されており、これらの震度速報の発生状況をみると、まず千葉南部から震度情報の発生が見られ、それがだんだんに東北を北に向う様子も見てとれます。
つまり南の伊豆諸島の方から揺れが来ているようには思われるが、ではなぜ、静岡とか東海地方にはそれほどの揺れにならないのだろうか。
多分途中に海溝があって東海方面には伝わりにくかったのかな。
では、もうひとつの疑問、伊豆諸島での震度が2と距離の割には逆に小さいことの理由は。