デジカメバッテリーの改造をしてはみたが

以下は少し前になるが書きかけだったものが残っていたのを見つけた。(11月28日ころ)

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ソニーのデジカメであるが、現在、よたよたと使っているのがDSC-T70だ。補助バッテリーも用意して交互に使用しているが、ときたま電源が入らないときとか、すぐ切れてしまったりとかする。もう一度セットしなおすと使えたりすることもある。
いざ出かけるとなったときに、カメラにセットしてあるほうが電池切れの様子のときなど、もうひとつが満タンならまだしも、この充電を忘れていたり、また、充電済みのはずなのにそうなってなかったり(自然放電はないと思う。何ヶ月も経ってるのであればだが)となると、それからの充電では間に合わなくなる。それが前の晩であったとしても1個の充電は仕掛けて寝るとして、もう1個は朝になって起きてから交換するとなると、起きてすぐに出るようなときには間に合わなくなる。(夜中に交換すればいいのだが)
それでも1個が満タンなら、もう1個は少しでも充電できれば助かるくらいになるのであるが、たまに充電したての電池をセットしても働かないときにはたまらなくなる。

一方、今のデジカメの前の代のカメラが、同じシリーズとなるのだが、DSC-T10であった。外観から仕様まで当然のことながらそっくりの訳で、それが落として壊れてしまったために買い換えたもの。
そのときにもバッテリーを予備用に買い増して持っていたのだが、当然それが次のカメラにも使えるだろうと思っていたら、何と装着そのものが出来ない。
形とか全く同じなのに。ただ、型名だけが少し違っている。
なぜか入らないのだ。
よくみると、角の切り掛けの程度が少しだけ違う。それで引っかかって入らないようになっている。
何でや!同じメーカーの同じシリーズなのに、バッテリーなんて電圧を出すだけのものなのに、何で利用でけへんのや!と関西弁調になってしまう。


そこで、とっておいたそのバッテリーを、入らないように邪魔している部分を削り落としてしまうことに。
鉄ノコでゴリゴリと。
でも中に金属がある。
横からと縦からと切って、角を落とす瞬間に、何か火花でも見たような気がした。照明の関係での反射かなとも思った。
でも最後に切り落としたときに、その先のところも少し傷ついたようす。そして中にはやはり金属がちら見える。
ノコでその両方に触れたのかも、そのせいで電気が流れたのかもしれない。

そして、それから端子間の電気を測ってみたが、電圧が無い。
角を切り落としたときに、金属片が折りたたむように導体になっていたようである。
テスターで中側の金属に触れると電圧を示す。
では、これらをハンダで接続してあげればいいかな、と。
しかし、そのときはまだ様子はよくわからなかった。
それで、もうだめと見て、中を見てみることに。胴体に貼り付けてあるフィルム上のカバーをはがしていく。
内部は金属で、マイナス側になっている。
端子側のプラスチックが蓋のようになっている部分が外れた。
すると端子の金属板が見えるのだが、その端の方がプリント基板になっていて、細かい部品が装着されている。
何と細かい電子回路基板だこと!
幅4ミリだ。

様子を見て、テスターで確認して、切り離してしまった金属部分を接合すれば電池として使用できることを見極めてから、再組み立てをした。
そして切り落とした部分をきれいに仕上げてから、ハンダ付けに入った。
初めは通電しなかった。
もう一度、導通を確かめながら、またハンダ付けをした。
今度は導通OK。そばのプラスチックはだいぶ溶けたけど。
そして、変形でプラスチックの出っ張ったところとかをやすりなどで整えて、作業完了だ。
テスターで測る分には3端子あるところの電圧状況は問題なさそう。

そして、まず、充電器にセットしてみた。
ランプが点いて充電状態を示している。大丈夫。
次に、いよいよ、カメラ本体にセット。
起動が始まる。よさそう。
と、思ったところで、出た!「このバッテリーは使えません」と。

この!!!、使ってるじゃないか?
電圧が低いのか、もっと充電してと、してみたが同じだ。

試しに、「このバッテリーはつかえません」と言って電源が切れた後、レンズカバー(電源スイッチにもなっている)はそのままに、別の電源スイッチを押してみると、ちゃんとモニターできる。なあんだ、と思っていると、またまた「このバッテリーは使えません」となり、勝手に電源をきりやがる。
ちゃんと使ってるじゃないか!だからメッセージも出せるじゃないか!と言いたい。

撮影済み写真のモニタも数秒は出来る。

それならば、と、電源スイッチを入れてモニター表示が始まったらすぐに撮影をしてみた。
撮ったみたい!
記録したみたい!
そして同じように電源が切れた。

後で通常のバッテリーに変えて、確認してみたところ、ちゃんと撮れて記録されていた。
ほら見ろ!ちゃんと使っているじゃないか!
それなのに、それなのに、ああ、それなのに!
ソニーソニーソニーは!
流用を許さない!融通を利かせない!
だから買うしかない。メーカーにとっては都合のいいことばかり。

このバッテリーは、インフォリチウムバッテリーと言っている。多分、バッテリーが情報を持っているようになっていて、それと通信することにより、バッテリーの残量を知ることができ、そしてそれをモニターに表示する。
それを厳密にするために、電池の種類も特定することが出来るようになっているのだと思う。そしてそれが規定の種類でない場合に使用できないようにしているものと思う。
全く、自分の同じシリーズの中でも、何を変えているのか然程でもないくせに、モデルを変えて、そしてモデルが違うと使用を出来なくしてしまう。まことにメーカー勝手のやり放題。



そうだ、多分、充電器もそれぞれのカメラに付属していたから、それも2台になってるはず。
充電器だけはどちらのバッテリーも充電可能であったように思う。
そうすれば、バッテリーを2個同時に充電できるはずなのに、気が回らなかったな。
探してみよう。

探したらありました。
そして充電はできるようである。(?)

コンクリート路面に落として、液晶画面が壊れてしまった(でも撮影とかは出来るのであったが)前のカメラ本体は捨てられてしまったようだ。電池も一緒に捨てられた。まさかメモリーも内臓したままだったりして。
スペアの電池と充電器だけが残ったことになる。(目を離しているとすぐ捨てられるから)