台風なのに、さいたま市辺りの風向きが

台風16号は東海上はるかを過ぎて行ってしまったが、これより前に沖縄近くまで進んだ台風15号が、この16号の通過待ちをしていたように、やっと動き出し、今度は日本列島に沿うように南岸をなめるように進みだした。
先ごろの台風12号といい、日本のそばで長く停滞するのが目立つ今年の台風である。
紀伊から東海にかけて雨災害が心配なところ。
本日午後辺りからは関東にも影響が出そうな様子だ。

ところで、台風の外回りの風の影響がそろそろ出始めるかと思う、関東のさいたま市辺りのことであるが、風向きで合点しにくいい様子が見られる。
気象庁の観測データ等を参照してのことであるのだが、風向きと雨域(雨雲)の動きが逆なのである。

雨域の動きを見ると、南から真北に移動しているように見える。
一方で風向きだが、北風なのである。

台風16号は東海上はるかを通過して、その影響なら北風ではあるが、今は東北のかなたで姿も見えない(消滅かも)のであり、そろそろ台風15号の影響下に入っていると思われるのである。
そうすると台風15号は四国の南にあるので関東では南風の領域に入ってくることになる訳だ。

この二つのことには当てはまるのであるが、それぞれに雨と風で逆のこととは。


これは、考えるに、風向きは地上すぐのところでの計測であろうから、つまり地上近くでは南向きの北風、そして雨雲のある上空では北に向う南風により雨雲も北に向っている。
地上からの高さで風向きが逆と言うのは、寒冷前線に見られる特徴と考えられるのだが。

確かに日本列島は全体が雲に覆われている状態。秋雨前線があるのだから当然かも知れないが。


他の地点のデータは。
さいたま:北風
東京:北風
府中:北風
所沢:北風
熊谷:南風

これらは、朝6時までの観測データに基づいたもの。
寒冷前線のそばでは高さによっては風向きが異なり、そこから離れれば全体的に強い方の状況に合わせられるのではないかと思われる。

関東も間もなく台風15号の影響で地上でも南風に変わってくるのではないかと思われる。
列島南岸を上陸せずに進んだ場合には関東にも勢力の強いままに近づくことも考えられる。
と言っても関東では弱まってからのことが多いので、みなあまり心配はしていないであろうが、その油断がより危険を招いていることを昨今の災害で目にしているので、少しは意識は変わってきているであろう。
でも何をすればいいか?特にどうしようもないのだが。