株式売買攻防の図

何とも妙なことを考えるのである。
株式売買の図を思い浮かべるのである。
板と言われるものが、買い方と売り方で向かい合い、まるで戦のようである。そしてこの押し合いにより強い方が進んで行く。
ところが、そのように見えるが戦の様子とはちょっと違う。
何故なら、向かい合っている双方は別に攻撃をする訳ではないのである。
戦なら最前線にいるものはお互いに槍で突付き合いをしているのかと思うと、何もせずにただ待っているのだ。
何を待つか。敵(?)からやられるのを待っている。
では敵とは、目の前にいる相手方であろうか?
そうでないとは言わないけれど(何故なら、目の前の相手も踏み出して突いてくることもあるからだが)、攻撃はその板についているものだけでなく、だれでもよいのである。(一応、株式を買う、あるいは売る、の資格のあるものなら)

そして、何より戦と異なることがある。
敵を攻め落としたとしても、その後にどんどん攻めるのでもない。
いや、相手を一人攻め落とせば、自分もその分だけ兵力がなくなる。
一人では一人しか相手に出来ず、相手の一人を射止めると自分もそこで終わる。

これは戦と言うより、相手見つけのゲームのようなものの方が近いのかも。
お互いにペア相手を見つけては退場していく。
そして残ったもの同士でペア探しを続けていく。
相手が欲しければ、一応資格を整えてから会場に入り、自分が払うことの出来る金額をアピールしてプラカードに書いて板に付く。
板はプラカードに書かれた金額に応じて、高いものの順に前から並び、一番先頭の者から相手に選ばれる権利が与えられる。自分がどうしても相手を見つけたいと思うなら列の先頭に並ぶ、つまり出せるお金の額を一番高くすることで可能となる。

でも、何か違うな。
相手を見つけたいのは双方にあるのだ。
では男と女か?
いや違う。

男は出せる金額を提示して買いの板に着く。
女は許容できる金額を提示して売りの板に着く。
まあ、妥当なところか。
しかし、違うところがある。
これでは金額の他に相手を見定めるものがないのである。
つまり相手はだれでも良いことになり、これでは意味がない。
意味まで求めては無理なことかな、つまり相場なのだから。

結局支離滅裂になってしまった。
株式相場の板の様子をパソコンでリアルタイムに見ていて時たま思うことであり、何かの絵で現したら面白いかなと思ったりするものである。
男女のペア成立の様子でもあり、戦で一対一の決闘の積み重ねをするようでもあり、・・・と。
でも違うのだな。
わからない。もうやめた。いったいどんな話になったのだろうか。