映画「ユナイテッド93」

本当は家族4人で行くつもりだったが、ひろくんが行けなくなったので、さっちゃんと二人で行くことに。
場所は、これまでと違うところのMOVIXにと思ったが、そうすると昭島とか橋本になってちょっと遠いかなと思い、比較的近い三郷にすることにした。自分は一度行ったことがあるが、さっちゃんは初めてなのでよいかなと。
12:00からのものに間に合わせるようにした。車はそれほど混んでなくて、外環道路を走らずに下の国道で往復した。30分ほどの所要であった。考えようによっては埼玉新都心よりは時間的には早いと思った。空いていたからだけど。
映画は、2001年9月11日のハイジャックによる米国同時テロで4機のうち1機は乗客の行動によってテロ犯の目的を防いだ、しかし結局は墜落で全員死亡、という悲惨な事件の映画化のものである。
貿易センタービルへの衝突の映像を見たときの衝撃は忘れられない。今度の映画でもそのシーンになると体が強ばる。そしてハイジャックされた飛行機の中での乗客の絶望感、そして携帯電話などからの情報により、自分たちの運命を知り、それを防ぐべく立ち上がる、なんともやり切れない選択。そして行動し、犯人の大きな目的は阻止したものの結局全員が逃れられない運命のまま墜落。
私は当時より少し前ころに、パソコンシミュレーションゲームで「フライトシミュレータ」をよくやっていた。事件後にそのゲームでニューヨーク上空を飛ぶと、まだ世界貿易センターのツインタワーが見える。そこに突っ込むなんてまるでゲームの世界だ。現実に起こすなんて。ひどい錯覚に陥ってしまう。
また、ゲームでも操縦に失敗すると墜落して壊れてしまう。だけどまた何度でもやりなおしができる。しかし現実には、・・・すべて、・・・終わってしまう・・・。
何度も涙が出てきた。乗客はみんな、なぜそこにいるのだろう、とか思ったのではないだろうか? どうして? どうすればよかったのか、と。 そしてこれからどうすればいいのかと。