朝日新聞朝刊の「折々のうた」で

この4月からまた再開され、しかしWEBでは公開されていないようで、自動取得ができないために手入力で打ち込んでおります。これはこれで副産物があるものだと思ってきています。
朝日新聞は仕事に出るときに持って出ます。家には読売新聞がある。2部も取ってぜいたくではあるが。持って出た新聞は職場に置いたままにしたり捨てたりすることもあります。最近は持って帰ることが多いのであるが、この手入力をするためには欠かせない原稿でもあるのだ。
そして出来れば、朝出かける前に入力すれば良いのだと思いました。と言っても眠い朝にそんな余裕がないのが実情ですが、最近は仕事が楽で帰りも早いことから、今朝は余裕があり、入力をしてみた。実は昨日も余裕で起きたのだがたまたま新聞の休刊日で材料がなかった。そして出てきた漢字を書いてみたりとまるで手習いである。
「雛ふたつ孵りわが家の燕の日」

そして、少し前、わが家の庭木に鳩が巣を作り卵を産んだことが頭をよぎり、気になる句であるのです。残念ながらわが家の鳥は記念の日にはならず、産んだその日から置き去り、と言う悲しい結末となったのである。だから思いはダブルのであるがあまり本気には考えたくない気持ちがあるのです。
それでも、喜びにしろ悲しみにしろ、気持ちを表すのが「うた」かなと思い、帰りの電車で何となく考えたりしていた。そのときは言葉の文字数のあやを感じ、「ひな」に対し「たまご」、「つばめ」に対し「はと」は文字数が違い同じ調子にはあてはまらない。それに応じた表現を選ぶ必要があると感じたり、使いやすいことばと使いにくい言葉があるのかなと思ったりした。そして帰ってから食事をしながら、今度は5文字や7文字になる言葉を捜すことをしてみた。
その結果、
「鳩の巣に」  5文字
「たまごがふたつ」  7文字
「置き去りに」  5文字
が思い浮かび、これで5、7、5で俳句か川柳か、と言いたいが、何かおかしい。
そもそも俳句とは何か、川柳とは何か。
季語のあるのが俳句、ないのが川柳と聞いている。
しかし表現が完了してのことである。これは何も言っていない、と思う。
それで、この後に、7、7を付ければ短歌になるかな、とか思った。
「おもいもむなし」
が浮かんだが、その前になにをおくか。
わが家の状況を重ねた思いを表したいと思っていて、「かさねた」まで浮かんだのだが、あと3文字が出てこない。何かとしたかったが、うまくつながらない。
気持ち、思い、がダブった言葉になってしまうようである。

しようがないので、
「重ねた未来」
「思いもむなし」
とでもしておこう。

何とも、初めて作ってみた、組んでみた、うたである。
忙しいときはこんなことしてられないが、たまにはこんなこともいいかも。